100周年を振り返って

 この創業100年に当たる平成十八年度、弊社決算申告において、従来の数字から一挙に四割以上の伸びを示し、最高の売上を記録しまし た。
また申告所得も、十分、優良申告法人として の使命を果たす納税ができたことを、ここで皆 様に感謝申し上げます。 ハマダ100年の社歴を振り返れば、日本セルロイド人造絹糸の工場建設に際し、初代・帽田藤治が若くして浜田の地の若い衆を集め、「潰田組」を起こしたことに遡ります。
工場労務と機帆船による運搬業で、戦前にはすでに殿賑を極めました。実直な人柄で大変信仰に篤く、琴平宮への航行参拝や、氏神の宮島神社への寄進なども欠かしませんでした。
秋の祭礼では、先頭に立って、村人を連れて神社へと行列を先導する。幼いながら、そんな祖父の姿を今も忘れることがありません。
続く二代目・帽田武雄は行動の人でした。戦後、復興著しい工業界にあって、現在は大企業となっている工場の現場にも数多く足を運び、各地の建設工事に奔走。新たな設備や技術を導入し、弊社の礎を築き上げました。
惜しくも急逝しましたが、三代目の帽田次郎が常務取締役・帽田則彦と共に、じっくりと社内体制の強化を図り、その後を継承。
この間、若かった管理職の面々も実力をつけ、今や大きなカとなって弊社をリードする人材へと育っていきました。そして平成十四年、私、帽田八郎が後継として社長の任にあたっています。
  300名を超える人材、数々の資材や工場設備、車両、倉庫等々の設備。厚い資金力と銀行の信用、営業力の充実を武器に、現在も、企業としてのより一層の発展を目指したいと考えています。一瞬の油断も許されない作業環境にあって、労働安全衛生の管理に全社をあげて取り組み、平成十八年にOHSASの認証も取得。十二月一日に、ロイド社役員より授与式が行われました。苦難の時は試練と思い、順風の時は次の大嵐に備え、一歩一歩、休むことなく、重い荷を背負って上り坂を登っていく覚悟で、新しい世代へと臨んで参ります。 天の恩、地の恩、人の恩あって、現在があることを真撃に受けとめ、お客様の満足にお応えできる業績と信頼の充実に努めるべく、これからも社員一同、邁進する所存です。束るべき次の100年に向けて、皆々様よりのご指導、ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
平成十八年十二月一日
株式会社ハマダ 代表取締役
帽田八郎

株式会社ハマダ
兵庫県姫路市網干区新在家
1261-12